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ブルべとは
ブルベとはノーサポート・自己責任の長距離サイクリングイベントで、タイムや順位には拘らず制限時間内での完走を認定するものです。
ブルベ(仏語 Brevet)は認定を意味します。参加者は事前に公表されているルートに従って走行し、指定されたチェックポイントを時間内に通過しゴールを目指します。制限時間はおおよそ平均時速15km程度で計算され、努力は要するものの無理のない速度で走れるように設定されています。ブルベの規則、交通法規は厳守です。規定の距離を制限時間内に走ると、コース完走の認定を受 けることができます。
Audax Japanは日本においてACP(Audax Club Parisien)およびLRM(Les Randonneurs Mondiaux)の認定ブルベを統括しています。日本で開催されるACP認定のブルベにはBRM、Fleche Velocio、SR600があり、1200kmを超えるLRM認定ブルベ(RM)も開催されています。
なお、日本では、ブルベといえばACP認定のBRMと思いがちです。しかし、実際には様々な種類のブルベがあり、BRMはその中のひとつです。フランスではBRM以外のブルベが数多く行われています。BRMの最高峰であるPBPが正式にはParis Brest Paris Randonneurと名付けられているのは、他のブルベにもPBPがあるため、はっきりと区別する必要があるからです。
ブルベはノーサポート・自己責任のイベントなので、天候変化、ミスコース、メカトラブル、さらには公道を走るため事故のリスクにもすべて自分で対応しなければなりません。補給やリタイヤしたときの回収車もありません。参加者は私的な走行をしているとみなされ、Audax Japanおよび主催者は責任を負いません。運営はすべてブルベ参加者であるAJ会員がボランティアでおこなっており、商業イベントとは異なります。
Randonneur Mondiaux
特徴
参加者に関して、BRMとRMに大きなルール規定の違いはありませんが、主催者の規定にはBRMと異なる点があります。詳しく知りたい人はLRMの規定を参照ください。毎年の世界のRMカレンダーも掲載されています。 一般にRMは30名から100名以下の募集で開催されることが多く、オーバナイトコントロールが設置されその場所で仮眠や食事ができます(食事が無い場合もあります)。コントロールとコントロールの間は最低100km以上離れており、長いと200km前後の場合もあります。その時、参加者は水や食事の準備や補給を考慮しておかなければいけません。 一方2000kmを超えると走者の力量がはっきりする為、オーバナイトコントロールを設置する主催者は少なく、自分でホテルなど宿泊の用意、食事の準備をする必要があります。 いずれにしろサポートカーがいつもある訳ではありませんので、すべて自己責任で完走する必要がありますが、DNFした場合の対応も自分で模索しておかなければいけません。2020年1200km超RM
- 2020 RM505東京1350 日本ハーフ縦断(北) – Ride Across North Japan
- 2020 RM430東京1350 日本ハーフ縦断(南) – Ride Across South Japan
- 2020 RM430東京2700 日本縦断 – Ride Across Japan
- 2020 RM425岡山1200 春輝 – AJ Okayama 1200km Spring Shine in 2020
- 2020 RM813北海道1200 納沙布岬 – “Cape Nosappu” EAST END OF THE WORLD
BRM
参加方法
参加資格 年齢20才以上で自転車保険の条件を満たしていれば参加可能です。 コース選定 Audax Japanに参加している各クラブのHPで参加したいコースを選びます。いきなり600kmに参加も可能ですが、200kmから順番に長い距離への参加をお勧めします。- BRM/年開催予定(2023年度分は近日掲載予定)
- 日本の主催クラブ
準備と当日
準備 キューシートをダウンロードしてルートの詳細を確認。攻略も含めて、DNF時のエスケープなども検討ねがいます。# 自宅に帰るまでがブルベです。注) DNF (DID NOT FINISH) スタートしたが、途中でリタイヤ、あるいは時間内完走できなかった、を意味します。
自転車を整備し、装備など足りない物を準備します。当日(例) スタート受付で、必要書類(同意書など)を提出し、出走サインをして、ブルベカードの受け取ります。
ブリーフィング
車検を受けてスタート
キューシートに沿って、PC、通過チェック、シークレットポイントを通過します。
ゴール受付で、PCの通過チェックを行い完走時間のサインします。
完走後に完走記念メダル(有料)受け取ることができます。
後日 認定番号が記載されたブルベカードが届きます。
注意事項
BRMはランドネであり、BRM開催中も参加者は私的な走行をしているとみなされ、AJおよび主催者は責任を負いません。 ランドネを理解して BRM規則、交通法規を厳守し、他に迷惑をかけないように十分に配慮すれば、BRMの楽しみ方は自由です。ゆっくり景色を見たり、コース周辺の名物料理を堪能したり、ひたすら走り続けるのも自由です(ただし、PC不通過は失格になります)。Super Randonneur
同一年内(1月~12月)にBRMの200km、300km、400km、600kmを完走すると、Super RandonneurとしてSRのメダルを購入することができます。 また、ブルベの最高峰4年に一度フランスで開催される「パリ~ブレスト~パリ・ランドヌール(PBP)」1200kmに参加するには、開催する年に200km、300km、400km、600kmの認定を受けることが条件となります。新型コロナウイルス感染症防止のための追加規定(第2版)
概要
新型コロナウイルス感染症(Covid-19)の拡大を防止するため、従来の一斉スタートを行うBRM/AJ規定に基づくブルベについて、Audax Japanがこの規定を廃止するまでの期間、通常のBRMに加え、規定を緩和、変更した本規定に基づく開催についても、Audax Club Parisienによる正式な認定を受けられるものとします。SR認定、R5000/R10000などの対象にもなります。なお、Fleche、Trace、SR600、AJ Permanentについては従来の規定のままとします。この追加規定は、Les Randonneurs Mondiaux によって認定される RM1200+イベントにも適用されます。この場合、本追加規定は LRM EVENT REGULATIONS 2019 の一部となり、以下の条文中の “BRM/AJ規定”は “LRM EVENT REGULATIONS 2019 “と読み替えるものとします。
第1条 呼称
ニューノーマルBRM(N2BRM)と呼ぶ。本呼称はBRM/AJ規定を遵守したBRMと、本形式のBRMを区別するための呼称であり、開催、案内において利用しても、利用しなくても良い。ただし、本形式であることを示したい場合は、「ニューノーマルBRM」、または「N2BRM」を使用すること。第2条 対象
2020年9月1日以降に開催のAudax Japan管掌のBRMとする。第3条 原規定
本追加規定は、「BRM/AJ規定(https://www.audax-japan.org/brevet/brm/brm-part-regulation/)」記載の規則(以下、「原規定」という。)の一部を構成するとともに原規定と一体として取扱われるものとし、この追加規定に定めがある事項はこの追加規定の定めが適用され、この追加規定に定めがない事項に関しては原規定が適用されるものとする。第4条 出走日時
原規定のBRMでは、出走日は主催者により固定されており、これ以外の出走は認定の対象とならない。N2BRMでは、本来の開催日の前後2週間を限度に主催者裁量で設定する日程枠の範囲で参加者が出走日を選択して出走することを可能とする。出走時刻については、主催者の裁量により、異なる日程でも同一時刻スタートとするか、スタート時刻も選択可能とするかを決めることができる。第5条 出走日時の登録
参加者は、出走前に、主催者の定める方法(メール、ウェブサイトなど)で出走日時を事前に登録すること。事前登録した日時の変更の可否、方法については主催者の裁量とする。第6条 出走日時の調整
参加者の接触を減らすため、主催者は同一日時の出走数制限や、参加者が希望したスタート日時の変更を求めることができる。なお、主催者が各スタート日時を指定または時間毎に募集する場合、参加者による登録は省略することができる。第7条 装備点検、及び出走サイン
主催者による出走時の装備点検、出走サインを省略した場合、装備チェック、出走サインともに参加者自身が行うこと。装備に関する規定については、原規定と変わらない。第8条 ブルベカード、チェックポイントの証跡
ブルベカードは事前郵送に加え、フォーマットを主催者のウェブサイトなどからダウンロードし参加者が印刷したもの、スマートフォンなどを利用した電子的なブルベカードも利用可能とする。ブルベカードへの記載や登録は参加者が行い、主催者の示す方法に従い、証跡を添付してゴール場所での投函、郵送、電子的方法などにより提出すること。第9条 完走メダル
完走メダルの購入方法については、各主催者が定める方法に従うこと。第10条 走行時の分散
グループで走行しても構わないが、ひとつのグループは極力小さくすること(4名以内を推奨)。グループ間は、可能な限り距離を取ること。第11条 非走行時の分散
コントロールポイントや飲食店などでは、マスクを着用の上、ソーシャルディスタンスを保つこと。特に他のグループとの接触を避けること。第12条 体調管理
参加前、参加中とも十分な体調管理を行い、熱があるなど、新型コロナウイルス感染症に少しでも疑いがある場合は、参加を取りやめること。第13条 接触確認アプリケーションの利用の推奨
厚生労働省が配布している、接触確認アプリケーション(通称:COCOA)について、以下の運用を強く要請する。- 接触確認アプリケーションを出走日14日以前に導入して運用する。
- 参加時点で陽性者との接触が確認されていないことを確認する。
- N2BRM参加中は接触確認アプリケーションを導入したスマートフォンを携帯する。
- 参加後に陽性と診断された場合、陽性情報を登録する。
第14条 施行
本規定は2020年8月1日より施行する。本規定はPDFをダウンロードできます。
Flèche Vélocio
特徴
3~5人でチームを組み、主催が設定したゴール(ナイスプレイス)へ、各チームがコースを設定します。コース設定の条件は、360km以上、24時間で、3名以上がゴールすると認定されます。参加資格
年齢20才以上で自転車保険の条件を満たして、3~5人でチームを組めれば参加可能です。参加方法
Audax Japan各クラブのHPからフレッシュを開催するクラブを見つけ、参加するフレッシュを選びます。フレッシュは準備、開催、結果整理に大きな労力を要するので、すべてのクラブが開催するわけではありません。 メンバーを集め、コースを設定したら、チームリーダーがメンバーリストと簡易キューシートなどを申請します。受付が確定がするとチームリーダーが窓口になり手続きを進めていきます。参加費入金、コースの精査、メンバー変更など(主催者毎)をおこないます。準備と当日
準備 出走前に主催者から事前にブルベカードが送付されます。自転車などの足りない装備を準備して当日に備えます。当日 チームで決めた時間にスタート地点に集まり、申請したコースに沿って走ります。
ゴールに到着後、PCの通過チェックを行い完走時間のサインをします。
後日 認定書ととブルベカードが届きます。