目的
「Audax Japan Award(略称=AJ Award)」は一般社団法人オダックス・ジャパンの管掌するイベントを中心に顕著な功績のあった個人を表彰しこれを称え、ブルべ文化のさらなる発展に資することを目的として2020年設置されました。2016 年度に設置した「Best of Rider in Audax Japan」を発展させ表彰対象を広げています。
選考基準
- AJ 管掌イベントにて前人未踏・世界レベルなどの走行実績を得た者。ただしタイムや着順等の競争実績は除く。当初設置された「Best of Rider」の名にふさわしい個人
- AJ 管掌イベントの開催・運営におおいに貢献した者。AJ イベントの運営側として活躍し、AJや日本のブルべ界に大きく寄与した個人。
- 長年にわたり日本のブルべ文化の発展に寄与しその功績が顕著であり、表彰されることによりブルべに関わる人々に目標や指針・力を与え得る者。いわば功労賞にふさわしい個人。
- AJ 管掌イベントのみならずオダックス・クラブ・パリジャン (ACP)やランドヌール・モンディオ (LRM)管掌イベントにおいて目覚ましい実績や貢献をあげた者。グローバルな視点で特別に表彰するにふさわしい個人。
選考方法
年に一度各クラブからの推薦と互選を行い、選考・決定します。
2021年受賞者

AJ Award2021 記念の盾
2021年のAJ Awardには田中寿則氏が選出されました。
授賞理由:前会長からの突然の引継ぎとその際の的確な対応、昨今のコロナ禍に於けるAudax Japanを統率してきた功績など、過去に例のない大変な時期に副会長時代からの長期に渡る貢献が高く評価された。
受賞コメント: このたびは、身に余る表彰を頂きありがとうございます。
私は、歴代のAJ会長で最も走力の無い会長であったと思います。PBPも完走できませんでしたし、SR600もランドヌールクラスでは完走していません。
そんな自分が会長となったのは、思い返せば2015年のAJ社員総会後の懇親会で、次期会長に就任予定だった稲垣さんよりAJの運営を手伝ってくれないかという話を頂いたことです。今でも覚えていますが、この時二人で話したのは、稲垣さんは全国、全世界を走り回って交流を深め、私はその陰で、安定した運営体制を作るという役割分担でした。実際、稲垣さんは世界中を走り回り、海外遠征中に帰らぬ人なったのですが、私は稲垣さんとの約束を守るために後を引き継ぎ、今日に至りました。その間、スポーツイベントの存在すら脅かす新型コロナの流行を含め、実に様々な事が起きましたし、批判も受けることもありました。
しかし、当初目指した全ての主催者で役割を分担し、運営していく仕組みを作るという目的は達成できたと思いますし、今回の受賞は、その結果を認めていただけたのかなと思います。もちろん一人ではできませんので、常に前向きに責任感を持ってブルべ開催のための方法を模索して実行してきた、AJ理事、主催者、スタッフ、そして共感して参加いただいた参加者あってのことです。改めてお礼を申し上げます。
この会長職も今年度で退き、気が楽になるので、これからは一人の参加者として走り続けたいと思います。ありがとうございました。 -田中寿則-
2020年受賞者
2020年のAJ Awardには白木緑氏が選出されました。
授賞理由:AJとしての各主催手続きや運営基盤を作り上げ、 Fleche や SR600 の国内初開催を実現した等の AJ 会長としての実績。またオダックス埼玉で日本初の遠征ブルべや RM 開催を成し遂げるなど、ブルべ発展への大きな貢献を成し遂げた。日本でのブルべの基礎固め段階からの功績への敬意、AJ会長時代の素晴らしいリーダーシップ・運営側の実績が高く評価された。
受賞コメント:AJのみなさま、こんにちは。 みなさまのおかげで、日本でブルベを走ることができ、とても感謝しております。 この度、Audax Japan Award2020 を戴けるのはとてもうれしいです。日本で初めてACP 認定 BRM が始まったのが2002 年 2 月 24 日でした。それから 19 年間ずっと、私を惹きつけてきたブルベの魅力は、管理することも管理されることもなく自由に走れる気持ちよさです。一方で、自由には責任が伴い、ある意味とてもめんどくさいものだと思います。 特に主催する立場だとなおさらです。それでも、自由なブルベが好きです。 今年は体調が悪く一度もBRM を走れませんでしたが、これからも楽しく自由にブルベを走り続けたいと心より願っています。今回の表彰はそう思う私に大きな励みをくれました。本当にありがとうございました。 ―白木緑-
Best of Rider in Audax Japan受賞者
2016~2019年にBest of Rider in Audax Japanとして表彰された方々をご紹介します。授賞年 | 氏名 | 授賞理由 |
2019年 | 井手マヤ氏 | 草分け的な女性ライダーで、主催・参加あわせて日本のブルベの発展に大きく寄与された。 |
2018年 | 長森恵子氏 | 2018年R札幌で開催されたAH2400Km認定完走でランドヌーズとして世界最長距離の認定を取得されるなど、日本のランドヌール・ランドヌーズとして非常に誇らしい実績を得た。 |
2017年 | 稲垣照聡氏 | 長年に渡るオダックスジャパン運営への直接的貢献、及び、国内外のあらゆるブルベへの積極的参加と交流を通じたブルベ界の発展に対する多大なる情熱を讃える。 |
2016年 | 大上皓久氏 | 古くからブルべに関心を持たれ積極的に参加し、2016年には82歳でACP認定600kmを3本取得された。自転車を生涯スポーツとして楽しまれ多くの若い世代から敬愛の念を持たれている。 |